2014年5月22日木曜日

アンカーセット

斜面などにアンカーをセットする時、必ず必要なのが光波測量器。
前回の現場でもかなり活躍したが、今回も活躍中。
買うと100万円以上する代物なので、もちろんレンタル。
今回も柱が金物直納まりなので、誤差2mm~3mmが許容範囲。
もちろん誰もやってくれないので、うちらスタッフで測量中。



基礎型枠

木造の基礎でいつも気になること。
RC造の時、一番気をつけているのは打継ぎ部分。
僕の現場をいつもチェックしている人は知っていると思うけど、
レイタンスの除去は、絶対にやらなくてはいけない仕事。
ある実験結果では、レイタンスを取らない接合部分の強度は1/5以下。
もちろん打継ぎからの漏水もほぼ防ぐことはできない。
おまけに鋼製型枠だと固定金具が残る。

外壁でさえも打継ぎはコーキングをするのに、
止水処理を全くせずに埋設してしまうのはかなりやばい。
僕の経験によれば、レイタンスをしっかり除去すれば、ほぼ漏水はしない。
保険でコーキングをしておけば十分。
建築基準法や公庫の仕様書なども基礎において最も重要なこのことは全く触れていない。
これは僕の憶測だが、レイタンスのことを言い出すと
他の多くの建築の欠陥を指摘することになるからだろう。
マンションなどはおそらくコストと工事期間が増えて建設不能になるのではないだろうか。

今までこのことにあまり関心を寄せてこなかった建築士の方は、基準法通りとか、
みんなと同じだからといわずに一度考えてみてください。

ちなみに僕は、木造の場合、特別なことがない限り
二度打ちになるような基礎形状で設計はしません。
今回も断面は40cm角の正方形なので一度で済み、打継ぎはありません。
コストは変わらないので、一度考えてみてください。